ちょうちんと祭り

ちょうちんが我が家にも

ちょうちんが我が家にも一つ有り、秋の明神さんの祭りの時にいつも吊るしています。全ての家にあるわけではありません。なぜ有るのか、何のためにあるのか知りませんでした。ただ、祭りのときには藍染の幕と一緒にちょうちんを一つ吊るしていました。

数年前に神社の年寄衆から依頼があり、頭人としてその年の祭りに参加して、神社の云われや、祭りについて知りました。うちは明神さんの五名(ごみょう)の末裔と同じ苗字だそうです。五名というのは神社の創設に関係した五軒の家のことだそうです。代々、彼らの子孫が守り続けていた伝統なのですが、町を出ていく人が多くなり、子孫だけではやっていけなくなったのです。そう言えば、それらの家には必ずちょうちんがあります。元々は彼らの家だけが吊るしていたのかも知れません。

祭りの頭人をした人は翌年からはお供として神社の行事に参加しても良いのですが、私はやめました。本来その家系ではないし、事情を知らない年寄りからは家紋が違うなと言われることもあるからです。でも、その年の祭り以来、毎年、私がちょうちんを吊るしています。そして、なんとなくちょうちんに対する気持ちが、変わってきたように思います。

そのちょうちんには「御神燈」という文字と苗字、それに、反対側に家紋が描かれています。だいぶボロボロになってきているので、何年かすれば、新しいものに変えないといけないでしょう。その時は私がこれを捨て、新しいものを手配することになると思うと、少し感慨深い気持ちになります。

ねぶた祭りにもちょうちん

ちょうちんは祭りに多く使われていますが、もし、無かったら気が抜けたサイダーのような感じになってしまうので必需品だと思います。特に、夜祭には、ちょうちんが華やかさをより盛り上げてくれますね?

秋田のねぶた祭りも形をよりユニークに大きくしたちょうちんのお祭りのような感じがします。勿論、大きさばかりでなく中には小さなちょうちんを多く使って変わった形に作り上げている場合もあります。

田舎のお祭りでも夜になると、境内に多くのちょうちんが灯されていました。その一帯を明るくしていて、遠くから見ても暖かい感じが伝わってきてそんな情景を眺めるのが好きでした。それと同時に人の声がざわざわと伝わって来るのも活気を感じたものです。終わると全部、ちょうちんは取り外され、片付けられてしまうのが、小さい頃とても寂しく感じたものです。

そんな境内に、すっかり暗くなるとちょうちんを持って家族と行ってみたものです。出店も少し出ていて其処で、一寸したものを買って貰うのが楽しみでした。特にイカ焼きが好きでした。あの香ばしいかおりが境内に近づくと漂ってきたものです。また、年末年始の頃にも境内にちょうちんが灯っていました。そんな元旦の寒い日に無料で甘酒を出してくれる時もありました。

ちょうちんではなやかなイメージを

ちょうちんと言えばいろいろなものがあるようです。初夏になると僕が住んでいる地域では神社のお祭りがあります。お祭り開催の数日前から地域の人たちがボランティアで神社を掃除したり、旗を立てたり、草をかったりして準備を整えます。お祭りは一年に一度の大イベントと言える大切な行事です。

そして当日は祭りちょうちんを神社へ向かう通りにそってぶら下げます。このちょうちんがあるとお祭りの雰囲気が出てくるものですね。夜になると電球を入れてあるので、やわらかい明かりがあたりを照らして情緒ある雰囲気が出ます。

派手すぎず地味なタイプがちょうちんには多いですが、日本的な感じがします。電球で明かりをダイレクトに照らすのでなく、装飾品としてもちょうちんがお祭りムードを高めてくれるのです。色とりどりの明かりが、はなやかなイメージを持たせるのです。

通りにちょうちんが多数ぶら下がっている光景は、とても見事ですね。また、山車に取り付けている場合もあります。地域名とか山車の名前をいれたものを周囲に取り付けています。たくさんつけることで自分達の山車が華やかに見えるのだとおもいます。

もうすぐ秋祭りの季節です。ちょうちんをたくさん取り付けてお祭りムードが高まると、なつかしい子供のころの思い出が蘇ってくるようです。


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